毎年よく話題になっている社会保障費の拡大。
社会保障に含まれる医療費。
国民皆保険制度制定以降、増え続ける医療費が問題となっています。
医療費をけずるためにジェネリックの使用を推進したり、
保険点数の見直しを行ったりしています。
そもそも皆保険制度自体は昭和36年に制定され、
その時に決められた保険点数をちょこっとずつ改訂。。。
あっちをちょっと増やして、こっちをちょっと減らしての繰り返し。
そもそも50年以上前に決めた保険点数ですよねぇ(・・;)
一度、大改革すべきかと。。。<(`^´)>
この保険制度も保険証があっての事。
保険証がなかったり、期限が切れていると、確認が取れるまで10割負担になってしまいます。
1割負担だった方の治療費が1000円だったとしたら、10割だと10000円必要ってことになる。
期限が切れてないと思っていたら 「持ち合わせがなくて。。。(*_*)」 ってことも。
よく 「持ってる範囲で治療してください」 って難しいことも言われることもありますが。。。(>_<)
お気持ちはわかりますよ(^_^;)
こんなことにならないように、なにごとも期限の確認は重要ですね!
ちなみに、負担割に関係なく日本の医療は格安なんですよ(@^^)/~~~
http://www.nhk.or.jp/worldnet/archives/year/detail20120616_25.html より抜粋
アメリカ 歯科医療の危機
白く、整ったハリウッドスターの歯。きれいな歯はアメリカ人の憧れだ。
しかし、アメリカでいま、歯の治療が必要な3人に1人が治療をあきらめているといわれている。
治療費を支払えない低所得者が虫歯の治療を受けずに死亡した事例も起き、大きな波紋を呼んでいる。
医療先進国・アメリカの歯科医療の現場で何が起きているのか取材した。
まだ夜も明けきらない平日の午前4時半。カリフォルニア州中部の街に長蛇の列ができていた。
その数1000人以上。隣のオレゴン州から来て2日前から並んでいるという人もいた。
人々のお目当ては、歯の治療。
費用を払えない低所得者や失業中の人たちを対象に地元の慈善団体などが無料で歯の治療を行ったのだ。
歯科医師をはじめ、およそ300人の医療関係者が参加して治療にあたった。
会場に来ていたサンディ・プレストンさん(50)。歯科医に歯を診てもらうのは2年ぶりだった。
プレストンさんが働いていたデザイン会社は不況でおととし倒産。
今も無職で収入はない。シングルマザーとしてひとり娘を育ててきたが、今は親の実家に身を寄せている。
簡単な治療では治せない虫歯が見つかったが、虫歯を1か所治療するにはおよそ12万円かかるため鎮痛剤で痛みを我慢することにした。
プレストンさんは「できれば鎮痛剤なんか飲まずに歯を治療したい。
でも我慢して、このままの状態でやり過ごすしかない」とあきらめの表情だ。
医療保険制度が日本と大きく異なるアメリカ。
日本では国民は公的な医療保険への加入を義務づけられているが、アメリカでは、加入の対象は限定されている。
加入できるのは65歳以上の高齢者と障害のある人、それに低所得者層だ。国民の大半は民間の保険で対応する「自己責任」が原則。
しかも公的な医療保険に入っていても、歯の治療には保険が適用されないことが多い。
保険に入らないと歯の治療費は高額。歯のクリーニングにおよそ6500円。神経を処置する治療に7万円あまり。金属などをかぶせると、およそ8万円かかる。
人気のミュージシャンの24歳のおいが虫歯を治療せず、放置した結果、去年8月に亡くなったことが、全米のメディアで取り上げられた。
虫歯の菌が脳に広がったのが原因だった。おいは失業中だった。人気ミュージシャンは「もう2度と起きてほしくない」と訴える。
虫歯が原因と見られる死亡例はほかにも起きていた。
アメリカの歯科医療が直面する現実は議会でも取り上げられた。ことし2月にまとめられた議会の報告書の題は「危機に瀕するアメリカ人の歯」。
国民の3分の1を超える1億3000万人が歯の保険に加入していない実態は問題だと指摘した。
アメリカの医療保険改革を進めるオバマ大統領は子どもの歯の治療については保険の対象を広げようとしている。
しかし大人の歯には何の対策も示されていない。歯が痛くても治せないという多くの国民の存在がアメリカ社会の格差の深刻さを示している。